こんにちは、ゆうです。
タイトルで釣ってしまってたらごめんなさい!
今回は、北野幸伯さん著作の
「クレムリンメソッド」の紹介です。
他の北野さんの既作品と違ってこの書籍は
「どうやって世界情勢を分析し、未来を予測するのか?」
という本になっており、原理原則マニアな私としては
垂涎の作品です。
同じ気持ちのあなたでしたら、
是非この本を手に取って読んでみてください。
それでは、こちらの作品のハイライトをお伝えしますね。
こんな人に向いてます
- 今後世界がどうなっていくのかが予測したい人
- 「歴史は繰り返す」を体得したい人
- 今後自分がどんな目標を持つべきか参考材料を増やしたい人
- 物事の原理原則を知り、豊かさを最大化したい人
世界はある一定の原理で動いている
このキーワードだけで、私は即買いをしたのですが、
この書籍の冒頭の文章だけ示しておきますので、
気になったら手に取ってみてください。
では、以下引用です。(p.34)
世界の大局を読めない限り、国も私たちの人生も崩壊する
「うわ!なんだか大げさな話になってきたな」
「世界を動かす諸原理」とか聞くと、日本人は、たいていそんな反応をします。
日本人は、どちらかと言うと「具体的」「抽象度の低い」話の方が得意ではないかと思います。おそらく、それはとても良い事だと思います。
だから日本の技術は世界一。
外国人が日本を訪れると、そのきめ細やかなサービスに驚愕します。
日本と日本人の良さは、自分のやっている仕事を極める事。
全ての仕事が「◯◯道」
全ての分野に、その道を極めた「◯◯の神様」がいる。
外国ではみられない現象です。<中略>
しかし一方で、日本人は概して、「対局が読めない」「抽象度の高い話が苦手」と言う側面も確かにあると思います。
「大局が読めない」「世界情勢が分からない」と、何が実害があるのか?
もちろん、「大アリ」です。
<中略>
みなさんのなかで、リーマンショックで大損害を被った、と言う方はいらっしゃいますか。
テレビで「◯◯社が、◯千人のリストラ」「△△社が△万人のリストラ」と言う話は聞いたことがあるでしょう。
そういう「ドカン」とするほどの影響を被った人がたくさんいた。
「実害」を実感しなかった人でも「まえがき」で書いたように、じわりじわりと影響を被り始めている。
私たち庶民にとって「世界の動き」「日本の動き」は、自然災害同様、まさに「どうしようもないもの」「変えようのないもの」に思えます。
そして、多くの場合その通りです。
しかし、普通の人でも、川が流れていく方向がわかれば、その流れに上手く乗って、安全で快適な旅をしていくことができます。
一方、皮がどっちに流れているか分からなければ、流れに逆らって泳ぎ、苦しい日々がいつまで経っても続いてしまうでしょう。
<中略>
この章では、世界を動かす最も根本的な原理についてお話しします。それは、少々「抽象度が高い」話かもしれません。
しかし、この話は、皆さん自身が「自分」と言う船の舵を取る「船長」になり、同乗している家族や仲間と共に安全な旅、つまり、人生を続けていくために絶対必要な知識なのです。
感情と言葉を抜きに行動と事実だけを見れば、世界が分かる
この言葉が一番響いた部分で、
私たち庶民は感情やイメージで世界をみてしまいがちです。
現に世界では今も戦争状態が続いている
しかし、感情と言葉を抜きに世界を見ると、
世界では今も戦争が続いています。
- 2001年〜:アフガン戦争
- 2003〜2011年:イラン戦争
- 2008年:ロシアvsグルジア戦争
- 2011年:リビア戦争
- 2014年:ウクライナ内戦
- 2014年:アメリカと同盟国によるイスラム国(IS)空爆
- 2015年:シリア内戦
(詳細は、wikiでどうぞ)
などなど、今の時代に戦争なんて起こらない、
と言う平和ボケは徹底的に治さないといけません。
そして上記の戦争は、私たちに無関係ではありません。
輸出入依存しているエネルギーや、食糧をはじめ、
経済に大きく関わっているのです。
特定の「主義」「思想」に偏らない
平和ボケせずに、世界をあるがままに見るには、
「◯◯主義」といったイデオロギーや思想も邪魔します。
例えば、Amazonといった多国籍企業に対して、
様々な見方があります。
共産主義者なら「貧しい国々の民を搾取する悪の存在」
と解釈します。だって、彼らは「この世界では、いつでもどこでも資本家が労働者を搾取している」という見方をするから。
一方で「資本主義者」はどうか。
「貧しい国々の民に仕事を与え、豊かさをもたらす善な存在である」と見ているのです。
どっちが本当なのか。
事実だけを見るなら「ある国に外国企業が入って、賃金水準がどれだけ上がったか?」を調べることでしょう。
私たちは、こうやって「事実」だけを調べていく癖を付けないといけませんね。
そうすれば「真実」に近づき、より柔軟に動くことができるでしょう。
クレムリンメソッド「11」の原理
最後にクレムリンメソッドの11の原理を掲載しておきますね。
- 世界の大局を知るには「主役」「ライバル」「準主役」の動きを見よ
- 世界の歴史は「覇権争奪」の繰り返しである
- 国家にはライフサイクルがある
- 国益とは「金儲け」と「安全の確保」である
- 「エネルギー」は「平和」より重要である
- 「基軸通貨」を握るものが世界を制す
- 「国益」のために、国家はあらゆる「ウソ」をつく
- 世界のすべての情報は「操作」されている
- 世界の「出来事」は、国の戦略によって「仕組まれる」
- 戦争とは「情報戦」「経済戦」「実践」の3つである
- 「イデオロギー」は、国家が大衆を支配する「道具」にすぎない
本書を読んでみると、
世の中の争いは実はすごくシンプルで、いつだって覇権国(アメリカ)とライバル国(中国)、準主役(ロシア、EUなど)による代理戦争の連続だと分かります。
私と同じで、歴史を全然疎かにしていた方は、
是非、学び直していただき本書を手に取ってみてください。
日本の自立は、私の自立から
北野さんもおっしゃってますが、
こういった話は、心に余裕ができないと、
興味すら湧きません。
私たち自身がこの国の主権者として、世界の大局を理解し、日本を正しい方向に導いていく力を身につけなければならない。
「日本の自立」は、「私の自立」から始まる
と、締め括っています。
私も自立を促すエージェントとして、
もっと自分自身が自立すると同時に、
自立したい方々を支援したいと感じました。
北野先生、お読みいただいたそこのあなたに御礼いたします。
ありがとうございました。